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棉花娃娃 私生編

こんにちは、まうむです。

前回は入門編と称して今までの備忘録のような内容でした。思っていた以上に皆様に読んで頂けて、密かに日本のぬい界隈にも更に賑わうことを期待している今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしですか?

今回は私が経験したことや知っている限りの知識をもとに私生作成について書いていこうと思います。私も最初は分からないことが多く、TLでの情報がほとんどでしたが、「いずれは今の自分と同じ状況の人のあと1歩をひと押しできたら…!」という思いで私生を依頼するのをサポートするという企画をしていたはちや様(@hachi_nui)に助けてもらったことにより、無事に私生沼に落ちました。

無属性より自分が考えたぬいちゃんがほしい!無属性を集めてきたけどそろそろ私生にも手を出したい!だけど方法わからない……と思っている方、最近私生ってよく見るけど何のこと?と思ってる方も少なくないのではないでしょうか。そんな方は是非、このブログを読んであわよくば興味を持って(更には私生を爆誕させて)もらえると嬉しいです。

 

そもそも私生とは?

私個人の解釈ですが、私生とは自分のデザインで工場に依頼して作ったぬいちゃんこと、世界に一体のぬいちゃんということだと捉えています。(中には少数で複製している方もいます。)(自作と私生の違いは自分で縫ったか工場に依頼して作ったか、です!)

 

デザイン

今回私は自分で描いたデザインの子が欲しくて、初めてデジタルでデザインを描きました。素体(何も書き込んでいない輪郭だけのぬいちゃん)は無料配布されている方のテンプレートもありますが、自分で描くのもアリだと思いました。また、好きな絵柄の人がぬいデザインのコミッションを募集している場合、お金を払ってオーダーすることもできます。(現在私が工場に依頼しているぬいちゃんも1体だけコミッションでオーダーした子がいます)(ここで言うコミッションとは有料でデザインの依頼をすることです。)

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自分で描いて工場に送ったデザイン(低画質で困った)

 

指示書

Q.そもそも指示書って何?

A.工場に詳しく要望を伝えるための図解です。

Q.それって必須?

A.無くてもOK。一応、満足する完成品になります。

今回私は指示書なしで依頼しましたが問題なく完成しました。しかし認識の誤差などが生まれるため少し苦戦しました。工場によって修正回数が設けられているため、指示書があるとより詳しく伝えることができ、修正回数も抑えられると思います。もし指示書があれば事前準備としてはとても最高な状態だと思います。(追記:やり取りは基本中国語です。)

→追記:あったほうが良い という意見もあります。理由としては、無料修正があっても工場側の手間を考えた際もかかり、修正後も完成まで自分が待つ事になるので初めから懸念点は先に消す方が良いということでした。

結論:あった方が良い

 

工場

棉花娃娃を作成している工場は中国にあります。そしてその工場の多くはかなり親切な対応と価格で提供しているだけあって、最近は工場に私生のオーダーが増え完成まで時間を要することも増えました。工場選びはどこを優先するかで決めましょう。完成までの期間?口コミの多さ?評判の高さ?完成度の高さ?刺繍の細かさ?いろんな点で比較をして自分にあった工場を見つけましょう!

 

価格

工場やそのときにやっているキャンペーンなどにもよりますが、私が依頼した際は安いときはキャンペーンもしており500元、高いときはキャンペーン無しで750元でした。1体につき1万ちょっとかかるくらいですかね。

 

手順

では制作についての具体的な手順を紹介します。

1.工場を選択

私はTLで周囲の人が利用していた工場の中から選びました。最近はTwitterで工場のアカウントをリスト機能でまとめてくださっている方もいるので参考に覗くのもおすすめです。また、沼に入ったばかりのときはTwitter上では絵文字で表現されていたりして、どこの工場のことなんだろう…となりますよね。デリケートな界隈なのでアイコンや名前をもじって表現しています。🐇、🌾、🍊、💎、🫧、🌈、etc……並べると可愛いですね。私は絵文字で表現する🐇工場さんに依頼しました。

2.声をかけて見積もりを依頼

工場によってはWeChatを必要とする工場もありますが、大体はTwitterでも窓口があるので今回はDMを送りました。声の掛け方は人それぞれですが、私は「こんにちは。私の知り合いの間で貴方の工場の評判が良かったので気になっています。私も〇〇cmのぬいぐるみ製作を依頼しても良いですか?」(ニュアンス)と中国語で聞いています。すると、「良いよ〜デザイン送ってくれたら見積もりするよ」(中国語)とお返事が来るので、デザイン画や指示書を提示します。

3.支払い

支払いは代行業者さんにお願いしました。様々な代行業者さんがいますが、大体の場合は支払い方法が選べるので確認しましょう。また、支払いが終わり次第、支払い完了の連絡も忘れずに。

4.フォームに記入

支払い完了の連絡をすると、「ありがとう!じゃあこのフォーム入力よろしく〜」とQRコードが届きます。フォームでは布の選択、骨の有無、尻尾の有無、耳はゴム?固定?など様々な質問に答えていきます。これが意外と難しいです。文章で答える部分は翻訳機を使いながらなので、簡単な言葉で簡潔に、何度も確認した説明文にしていきましょう。なかなかの金額を払わないと作れませんので、妥協は禁物です。伝わるまで確認しましょう。フォームの入力が終わったら終わったよ〜と連絡を入れることもお忘れなく。(やり取りは全部中国語です。)

5.刺繍データ

一番最初の進展連絡は刺繍データです。こちらが提示したデザインを元にデジタル絵にして確認してくれます。こんな感じ〜と画像が送られてくるので、細かいところまで確認して、修正して欲しい点をそのアカウントが使っている言語で「〇〇の部分を△△を□□してください」ととにかく細かく伝えましょう。修正回数は工場によって違うようなので事前に確認することも必要ですね。修正点がないと感じたら、工場をべた褒めして刺繍に入ってもらいましょう。気持ちの問題かもしれませんが、円滑なコミュニケーションはこういうとこの会話から変わっていくと思うので、褒めて話を進めましょう。私生を注文していると、文を完結にまとめながら伝えるのって語彙力がないと難しいな…と日々痛感しています……(追記:やり取りは全部中国語です。)

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修正してもらうときに送った指示画像

6.皮面確認

刺繍が終わると、できたよ〜これで良いですか?と写真を送ってくれます。言葉で伝えるには限界がありますので、気になるところに直接こうしてくださいと要望を書くと伝わりやすいです。


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修正してもらうときに送った指示画像

私が一番大切だと感じたことは色味です。大体は室内での撮影ですが、自然光で見せてくださいと依頼すると写真も撮り直してくれるので提案してみるのも良いと思います🙆修正なしであれば、かわいい💕そのまま組み立ててください!などの内容を送りましょう。(追記:やり取りは全部中国語です。)

7.立体化

顔が完成した!と安心するのも束の間。立体になると雰囲気が変わる子もいます。私の依頼している子がまさにそうでした。また、顔だけでなく、耳や角、尻尾の形や色、位置なども同様に思った通りではない場合もあります。自分が理想としている形を忘れずに完成していく子をよく観察しましょう。理想の形になったら、ここでも感謝の気持ちと共に工場をべた褒めしましょう。(やり取りは全部中国語です。)完成は自分で決めるので、これで完成!と感じたら、工場に完成だということと感謝を伝え、転送代行さんの元へ送ってもらいます。

8.転送依頼

ぬいちゃんが完成したら次は自分の手元にお迎えする手続きです。転送も代行業者さんを利用しました。

私は初めての依頼で完成したあと、工場から「転送はどこにしますか?」などと案内されるのかと思っていたので一週間以上待っていました……待てど暮らせど連絡は来ず、何かおかしいな…?と思い、経験者に確認してやっと知ることができました。

完成したら必ず自ら「ここに送ってください〜」と依頼しましょう!

①代行業者さんに転送を依頼し、住所をもらう。

私は「工場から荷物を転送したいから住所教えてください」と伝えました!

②その住所に工場からぬいちゃんを送ってもらう。

ここに送ってください〜と代行業者さんにもらった住所を提示。このとき宛名が自分であることをしっかり確認してください。

③工場から送ったよ〜と控えの写真が届くので、そこに書いてある追跡番号を代行業者さんに提示しておく。

④数日後届きましたか?と確認の連絡を取る。

中国は広いですが国内配送なので3日後くらいに連絡で問題ないと思います。

⑤金額を確認し支払いが完了次第送ってもらう。

重量によって金額が変わります。私の場合はぬいちゃん2体で0.47kgで68元でした。

 

ありそうな疑問点

日本語で対応してくれる工場ってある?

あります!Twitterの様子を見ていると分かりますが、日本語ツイートしてる工場さんがいます!すぐに見つかるので探そう!

WeChatって必須?

無くても全然依頼できます。私は今まで3つの工場に依頼しましたが、2つはTwitterだけでやり取りしてます。

布見本ってどこで見てるの?

Twitterで見本の写真ごと載せている工場さんもいれば、フォームに入力する際に写真が出てきてここから選んでね〜ってしている工場さんもいます。

値切りってできる?

私が見た中でも値切りしてる人はいなかったと思います…なので値切りは難しいと思います。値切りというより、「一度に2デザイン注文で〇〇元引き」のような形ならあります。安くない買い物なのでしっかり考えてから注文しましょう……(一度に2デザイン依頼してしまう自分に言い聞かせています)

催促ってどこまでしていいの?

私も探り探りですが、週1回くらいは連絡欲しいので「調子どう?今週進展ありそう?」と聞いています。しかし祝日があったり連休があったりするので、こまめに確認できると良いでしょう。TLを見ていると工場の状態もわかるので、「あれ?連絡つかないな?」ってときにはTLで同じ工場に依頼している方を見て様子を見ましょう。今は私生ラッシュだと思うので生産ラインがパンクしている工場もあります。私が依頼しているパンクしている工場からの返信の決まり文句は「明日立ち上がる」が多いです。(この場合私も事情は気がついているので「そっか!明日楽しみに待ってる!」としか返せないです……返事の正解が知りたい……)

更に修正したいときはどうすれば良いの?

私は顔を作るまでに修正を2回してもらった後、立体になった際も修正が必要だと感じたので追加修正代を課金しました。私が依頼した工場は無料修正1回、その後の修正1回につき100元でした。無料修正の有無は工場によって違うので依頼する前に聞いてみましょう。

 

他にも疑問に思う点がありましたらコメント等に残していただけると嬉しいです。私が知っている限りの知識でお教えできることは、お答えしたいと思います💪₍ᐢ‥ᐢ₎ 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!私生ちゃんを生み出すにはやはりかなりハードルが高いと思います。ただ、ハードルが高いには理由もあるし、高いだけあって必ずと言って良いほど満足できるぬいちゃんが待っています…!(そして依頼後は中毒症状のようにまた頼みたいとジャンキーな気持ちになってしまいます……)次は自作ぬい作成についてブログに残す予定です。海外の買い物にまだハードルを感じる人は、最近材料が手に入りやすくなっている自作ぬいから手を付けるのもアリだと思います🪡🧵

それではまたお会いしましょう( ᎑ ᎑)ノ⁾⁾


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出来上がった私生ちゃんの画像